モバイルコンピューティング社会のためのユビキタス文化交流マルチメディアシステム

Ubiquitous Cross-Cultural
Multimedia Systems
for Mobile Computing Societies

日本学術振興会 平成20年度二国間交流事業共同研究・セミナー
  • 共同研究・セミナー代表者:慶應義塾大学・環境情報学部・教授・清木 康(きよき やすし)
  • 相手国共同研究・セミナー代表者:Tampere University of Technology, Finland, Professor, Hannu Jaakkola

[Japanese]/[English]

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Research Objective

研究目的・内容

本共同研究は、日本とフィンランド間において、両国間での全く新しい形態の文化交流(学術交流、教育交流)を行う"遠隔文化交流共同研究環境"をフィンランド、タンペレ工科大学のProf. Hannu Jaakkolaの研究グループと我々の研究グループが共同して構築することを目的とするものである。


図1 4次元共有空間、ユビキタス遠隔協調対話システムの構成図


この共同研究環境は、(1)対話型3次元マルチメディア・オブジェクト(たとえば、立体的な情報通信機器画像、3次元地理情報、医療教育における臓器の立体画像など)を共有、共同作成、協調操作するための4次元共有空間対話システム(3次元空間と時間を自由に移動可能な相互対話的サイバースペース)、および、(2)スマートフォン(高機能携帯電話)によるユビキタス遠隔協調対話システムの両国間での実現により、日本・フィンランド間において、遠隔かつ対話的なリアルタイムの文化交流を実現するものである(図1)。

この共同研究環境は、日本およびフィンランドの両サイドに、(1)と(2)の対話システムを設置し、両者間において、日常的、恒常的かつ継続的な文化交流活動を日々の研究教育活動の中に組み込み、両者が常にユビキタス環境と3次元メディア情報を共有しながら、それらを対象とした対話的な学術的共同研究を可能にするものであり、日々の学術活動の中に、日本およびフィンランド相互の共同研究の場が加わった新しい教育研究環境を実現する。(1)のシステムは、3次元マルチメディア・オブジェクトという巨大な情報量を有する学術対象の対話的共有を可能にするものであり、(2)のシステムは、場所や時間の制約なく、両者がいつでもどこでも高度な学術内容に関する遠隔対話を可能にするものである。

図2 対話的共同構築・協調操作のための
3次元マルチメディア・オブジェクト共有教材の例(医療教育)


研究代表者は、これらのシステムの基本技術に関する国際特許(米国特許5件、ヨーロッパ特許1件(Integrated Database System)をすでに取得しており、これらのシステム構築のための基本技術を有している。本研究におけるIT技術として重要な要素である3次元オブジェクトの生成、操作システムは、日本が優位性を有している技術である。一方、フィンランドは、ヨーロッパを代表するIT先進国として注目されており、特に、本研究が対象とするユビキタス・コンピューティングおよびモバイル情報通信機器市場でのNokiaの占有率は高く、この分野において世界をリードしている。本共同研究は、このような時期を捉えて、日本とフィンランド間の"遠隔文化交流共同研究環境"の実現を目指す。

この共同研究環境における日常的な遠隔対話および共同作業空間を介して、両者が互いに学術研究、教育内容をリアルタイムに共有し、研究教育資源の共同作成、協調操作を行うことにより、これまで個別に存在しているそれぞれの研究教育空間を一つに融合した新しいユビキタス文化交流空間を実現する。

本研究が実現する"遠隔文化交流共同研究環境"は、新しい時代の遠隔共同研究環境を実現するプラットフォームを目指すものである。この新しい形態の文化交流の具体的な実証実験として、情報通信システム技術、国際関係、および、遠隔医療教育に関する遠隔文化交流共同研究を実施する。具体的には、我々の研究室とフィンランド、タンペレ工科大学Prof. Hannu Jaakkolaの研究室間をこの共同研究環境により連結し、実際の具体的な実証実験として、情報通信システム、国際関係、医療教育を対象とした3次元マルチメディア・オブジェクトの対話的共同構築、協調操作を実施する(図2、3)。遠隔文化交流共同研究において重要である情報通信システムデザイン、遠隔国際関係研究、遠隔医療教育研究に関するマルチメディアデータの自動的な配信系を実現し、本共同研究環境の有効性を実証する。

今回のタンペレ工科大学との遠隔文化交流共同研究を起点として、本研究期間の2年目には、ユビキタス遠隔協調対話システム、4次元共有空間対話システムによる共同研究環境の共有を世界的に広げるために、次のような展開を開始する。ケンブリッジ大学コンピュータ研究所、カーネギーメロン大学計算機科学部のグループとは情報・ネットワーク技術に関して、南カルフォルニア大学インタラクティブメディア・アートグループとはマルチメディア技術、インドネシアのスラバヤ工科大学とは自然災害時におけるリスクマネージメント技術について、本遠隔文化交流共同研究環境を用いた連携の計画を行う。



図3 対話的共同構築・協調操作のための
3次元マルチメディア・オブジェクト共有教材の例(国際関係教育)


参加メンバー

日本サイド 清木 康(研究代表者)慶應義塾大学
徳田 英幸 慶應義塾大学
陳 幸生 神奈川工科大学
吉田 尚史 駒澤大学
佐々木 史織 慶應義塾大学
倉林 修一 慶應義塾大学
アリ・リド・バラクバ 慶應義塾大学
フィンランド・サイド Hannu Jaakkola(研究代表者), Tampere University of Technology
Anneli Heimburger, University of Jyvaskyla
Teijo Venalainen, University of Jyvaskyla

トピックス

Meetings & Seminars Logs

September 2009
* September 28th - 29th, the 3rd Joint Workshop will be held in SFC of Keio University, Japan.

June 2009
* June 5th - 6th, the 3rd Joint Meeting was held in Tampere University of Technology, Pori, Finland.

June 2009
* June 1st - 5th, we presented the research results of this joint research project at a panel session in The 19th European Japanese Conference on Information Modelling and Knowledge Bases(EJC 2009)

April 2009
* April 21th - 23th, the 2nd Joint Meeting was held in SFC of Keio University, Japan.

March 2009
* March 23th - 27th, the 2nd Joint Workshop & Seminar was held in Tampere University of Technology, Pori, Finland.

January, 2009
* The 1st Joint Workshop & Seminar in Keio University.

November, 2008
*Remote Meeting by Skype.

November, 2008
*Japan side members' visit to Finland
*The 1st joint meeting in TUT pori or Univ. of Jyvaskyla (in Jyvaskyla)
*Embodiment of theme and tasks of this joint research project (Nov. 12th - Nov. 14th)
*Sharing the information of 3D-CCS ver.1.0
*Installation of a 3 dimensional collaborative cyber space (3D-CCS) client system in TUT pori and/or Univ. of Jyvaskyla
*Exchange of opinions
*Agenda setting for the 1st phase of joint research
*Agenda setting for the 2nd joint meeting in Japan

October, 2008
*Setting a remote kick-off meeting among TUT, Univ. of Jyvaskyla and Keio SFC (Oct. 14th, 2008)
*Sharing the information of a prototype system of 3D-CCS ver.1.0 between Finland side and Japan side
*Presentation of a research plan from SFC
*Presentation of a research plan from Finland side
*Exchange of opinions
*Agenda setting for the 1st joint meeting in next month

September, 2008
*Sharing the environmental information and schedule between Finland side and Japan side
*Installation of a 3 dimensional collaborative cyber space (3D-CCS) server in SFC, Kiyoki Lab.
*Operation of a prototype system of 3D-CCS ver.1.0 in Kiyoki Lab.

リンク

3D空間共有用サーバおよび協働ワークスペースサーバ


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